短篇

The Heart

「心臓」シオドア・スタージョン(ミステリマガジン220号掲載)読了 酒場で絡んできた女。 彼女は人を恨むようなことはしたくないという。 興味をそそられて話を聞くことに。 彼女には好きになった男がいたが、彼は心臓が悪かった。 結婚を考えたが、彼は身…

Godzilla's Twelve Step Program

「ゴジラの十二工程プログラム」ジョー・R・ランズデイル(ミステリマガジン560号掲載)読了 人間と共生していくために、更正プログラムを受けているゴジラ。 しかし、やはり昔のように、火を吐き、人間を踏み潰したい。 ある日、とうとうそのストレスが爆…

By the Neck Until Dead

「死にいたるまで」ウィリアム・バンキア(ミステリマガジン216号掲載)読了 死刑制度が廃止され、また再開されたいつかどこかの国。 ある弁護士が妻を殺し、死刑判決を受ける。 久しぶりの絞首刑にマスコミも集まり、刑が執行されるが、何故か彼は死ななか…

The Acquisitive Chuckle

「忍び笑う筐」アイザック・アシモフ(ミステリマガジン192号掲載)読了 別にレアでも単行本未収録でもないんだけど、『黒後家蜘蛛の会』の第1話なんで、つい読んでしまいました。ちなみに、文庫時は「会心の笑い」と改題。 前に読んでるから感想は特にない…

The Possibility of Evil

「悪の可能性」シャーリイ・ジャクスン(ミステリマガジン211号掲載)読了 ミス・ストレンジワースはバラが自慢の老婦人。70年以上も町に暮らし、町のことなら我がことのように知っている。人々と挨拶しあったり、相談を持ちかけられたりする毎日。彼女は、…

The Bottled Wife

異色作家短篇集も残るは4冊。 『一角獣・多角獣 (異色作家短篇集)』が稀覯本になっていたのも今は昔。 ただ、旧版のアンソロジー編『壜づめの女房』だけは復刊されず、今度はこれが最大のキキメに。 そうなると、欲しくなるのが古本者のサガ(笑) でも、考…

The Scar

「傷痕」ジェラルド・カーシュ(「ミステリマガジン195号」掲載) 最近、注目を浴びたカーシュ。単行本未収録はまだまだあります。 隣に住んでいる、年老いた、売れないコメディアン。 その頭にはひどい傷跡があった。 昔は大人気のコメディアンで、結婚間際…

The Missing Girl

開店休業中のサイトの更新を再開。ミステリマガジンのデータを打ち込み始める。 そのついでに、そそられた短篇をちょろちょろ読んでみる。 「少女失踪」シャーリィ・ジャクスン(「ミステリマガジン192号」掲載) 野外学習のキャンプに来ている少女たち。 あ…

Night Calls the Green falcon

「夜はグリーン・ファルコンを呼ぶ」ロバート・R・マキャモン(『ブルー・ワールド (文春文庫)』所収)読了 友人のオススメで着手 40年前、連続活劇でグリーン・ファルコンというヒーローを演じていた老人。 今では安アパートで、過去のスクラップブックを…

The Adventure of the Fallen Angels

「堕天使の物語」パーシヴァル・ワイルド*1読了 大変気に入った『悪党どものお楽しみ』*2のビル・パームリーシリーズの一編。 部屋から見つからず、処分したのかと思っていたら、 先日の大掃除で発掘されたので着手。 ブリッジで大勝ちしているクラブのメン…

It's a Great Big Wonderful Universe

『広くてすてきな宇宙じゃないか』ヴァンス・アーンダール(「S‐Fマガジン17号」他掲載) サイトのキャプション打ち込みのついでに読んでみた。 題名は知ってたんだけど、恥ずかしながら未読だったので。 様々な星から船乗りが集まる、とある街。 少年は、…

On Edge

『麻酔』クリストファー・ファウラー(「ミステリマガジン485号」掲載) 短編集発売記念!(来月だけど) ナッツの殻を割ろうとして、歯が砕けてしまった男。 耐え難い痛みで歯医者に行くが、いつもの医師は留守。 しかし、若い医師がいて、彼が診てくれるこ…

Lot's Daughter

「ロトの娘」ウォード・ムーア(SFマガジン99号掲載)読了 先日読んだ『地球の静止する日―SF映画原作傑作選 (創元SF文庫)』に収録されていた「ロト」の続編。 あとがきで、ひどい話とあったので、読みたくなった(笑) あれから6年。 二人の間には子供も…