The Adventure of the Fallen Angels



「堕天使の物語」パーシヴァル・ワイルド*1読了
大変気に入った『悪党どものお楽しみ』*2のビル・パームリーシリーズの一編。
部屋から見つからず、処分したのかと思っていたら、
先日の大掃除で発掘されたので着手。

ブリッジで大勝ちしているクラブのメンバーを怪しみ、
証拠もないのに、「カードに印をつけているのはわかっている」とヤマを張るトニー。
当の本人は、やっていないと言うが、他のメンバーからもにらまれ、引き下がる。
トニーは、ビルに自慢したくて、彼の元へ行くが、
賞讃どころか、本当にカードに印が見つかってしまう。
しかも、ブリッジには必要ない、全てのカードに……
はたして、真の犯人は?

う〜ん。やはり、面白い。
『悪党どものお楽しみ』収録の作品とちょっと毛色が違い、よりミステリータッチ。
善意の人なのに、自ら事件に首を突っ込み、騒動を大きくしてしまうトニーは今回も大活躍(笑)
ビルが、如何にイカサマを見破り、それで賭博師を懲らしめる、と言うのがパターンだけど、
これは、濡れ衣を着せられたメンバーの疑いも晴らし、それを着せてしまったトニーを守るために、
イカサマのテクニックそのものより、それが行われた背景を探っていく。
そして、イカサマ師の間違った努力とその末路。


これで全部? それとも、まだ未訳もあるの?
もっと読みたい〜


このアンソロジーは、かなり前に、読むつもりもないのに100円だったので買っといたんだけど、短篇集なんかは、こう言うときのために買っておくもんだね。