幽幻夜想曲
『ジャバウォッキー』*1『グレイトフルデッド』*2復刊記念プレゼント、『幽幻夜想曲』が当たった〜！
てっきり全プレ状態かと思ったら、200冊に対して335通の応募があったとか。2通送ったけど、1冊しか当たらなかったから、ちゃんと抽選したっぽいｗ
ともあれ、本当に嬉しい〜！
某誌（本書の表現なら「アで始まってンで終わる雑誌」ｗ）の新人賞で佳作を受賞した作品。
『グレイトフルデッド』のスパイク・リーことリー・リンチュウの若き日の物語。
絵の陰影は強いものの今ほど二値化してないし、話も（今に比べると）割と普通に妖怪バトルもの。でも、伏線、ミスディレクション、どんでん返しの織り込み方は上手いし、道士とキョンシーのお約束をちゃんと踏まえながら、オリジナリティが見て取れる。ユーティリティベルトはすでに登場。人外のキョンシーもこの時点で考えていたのね。
『ドラキュラ紀元』*3的なサンプリングもすでにあるし。
改めて『グレイトフルデッド』読むと、キョンシーになる条件と倒す方法の練度を高めていることがよく分かる。続けば、もっと色々見られたんだろうなぁ。
あとがきを読むと、「アで始まってンで終わる雑誌」の投稿でかなり受賞している。「幽幻夜想曲」以外の作品は「食欲島」「カマイタチの日」「或る仇討ちの話」「千角の列」「月ノ輪熊殺し屋」と渋い題名が並ぶｗ
これに「フォービリオン・ナイツ」足せば、余裕で短篇集できるじゃん！
短篇集を期待するけど、この中では「月ノ輪熊殺し屋」が凄い読みたいなぁ。
というわけで、短篇集お願いします！
