GODZILLA



『GODZILLA』鑑賞


1954年に東宝が製作・公開した日本の特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」を、ハリウッドで新たにリメイク。監督はデビュー作「モンスターズ 地球外生命体」で注目されたイギリス出身の新鋭ギャレス・エドワーズが務め、「キック・アス」のアーロン・テイラー=ジョンソンが主演。日本を代表する国際的俳優の渡辺謙が、オリジナル版の精神を受け継ぐ科学者役で出演するほか、エリザベス・オルセンジュリエット・ビノシュサリー・ホーキンス、デビッド・ストラザーンらが実力派キャストが集った。

この手の映画が日本で好スタートというのは非常に喜ばしいし、好評価も多いけど、そんなに面白い?(小声)


期待しすぎちゃったのかなぁ……なんか個人的にはあまりハマれず。
初めの方の平べったい映像とか、なかなか怪獣が出てこない展開は、古きよき東宝リスペクトなのかもしれないけど、去年観ちゃった『パシフィック・リム*1のスピード感と比べると、かなりかったるい。
そのかったるさが、ゴジラの重量感につながっているのは否定しないけど。


ゴジラが自然災害の具現化、すなわち荒ぶる神なわけで、その見上げるほどの圧倒的な巨大さはIMAXで存分に体感できる。
ただ、監督はディザスタームービーが撮りたいわけじゃないんだよね。
かと言って、怪獣プロレスがたくさん見られるかというとそうでもない。人間が出ているシーンばっか、という印象が強いからこそ、人間ドラマをしっかり観たかったなぁ。ハワイの親子とかスクールバスの運転手とか、怪獣以外で魅せる素材は散らばっていたのに。
だから、派手に町が破壊され、津波が襲ってきても、そこに恐ろしさが感じられない。
ムートーは倒すけど、人間のことは全くお構いなしに、障害物ですらない存在、として徹底的に描いて欲しかったなぁ。
あと、あんな沖合で核ミサイル爆発させちゃって大丈夫?


いいとこ探しするなら、ベテランプロレスラーみたいな体型のゴジラの造形はいいと思いますよ。上記したように、巨大さも体感できるし。
ムートーもよくわからん名前以外は、「人が入ってそう感」やヤゴみたいなデザインは好感が持てる。
エリザベス・オルセンの、いつもながらどこ見てるかわからない目はいいよねw


ところで、芹沢博士なんてつけるから、オキシジェン・デストロイヤー期待しちゃたよ……
それ以前に、父の形見が原爆で止まった時計って、博士何歳!?


一番ドキドキしたのは、犬ちゃんのシーンw