Edge of Tomorrow



『オール・ユー・ニード・イズ・キル』鑑賞


桜坂洋のSFライトノベルAll You Need Is Kill」(集英社スーパーダッシュ文庫刊)を、トム・クルーズ主演でハリウッド実写化。未知の侵略者と人類の戦いが続く近未来を舞台に、同じ時間を何度も繰り返すはめになった兵士が、幾度もの死を経験し、成長していく姿を描く。ある日、決死の任務に就くことになったウィリアム・ケイジ少佐は、本格的な戦闘が始まる前に、あっけなく戦死。しかし、死んだはずのケイジが意識を取り戻すと、周囲の時間は戦闘が始まる以前に戻っていた。不可解なタイムループから抜け出せず、特殊部隊の女性兵士リタとともに戦いと死を何度も繰り返すケイジは、次第に戦闘技術を磨きあげていき、やがて敵を倒す糸口をつかみはじめる。共演にエミリー・ブラント。監督は「ボーン・アイデンティティー」「Mr.&Mrs.スミス」のダグ・リーマン

桜坂洋の『All You Need Is Kill*1を映画化。


いつもどおり原作(コミカライズも)未読なんで差異はわからないけど、しっかり作られてますよ。
特に、ちょっとずつルートを覚えていく様子は演出的にも映像的も面白く、それを推進力に、何故リプレイしてしまうのか? どうやって全滅の戦場をくぐり抜けるのか? という二つの目的に進んでいく中盤までは飽きることはない。
生身だけど、いくらでもリセットできるため、まさにやってることはFPS。俺も『DOOM』ならアイテムと敵の場所を覚えてるから同じようなことができるかなw
ゲーム的という意味では『CUBE』*2に似ている。目の前のミッションをクリアすることだけが目的で、全体像を知ることは二の次。敵の正体も目的もわからないままなんだけど、これは原作もそうなの?


時間はリプレイするけど記憶は保持される、という特徴を活かしてFNGのまま歴戦の勇者になっていくのがこの物語の最大の肝だと思うんだけど、やはりここはトム・クルーズじゃなくて若い役者にやって欲しかったなぁ。デイン・ハーンみたいなひょろいのが、後半はバリバリ撃ちまくる、ってのが見たかった。


とはいえ、改変された設定では、いけ好かない士官がへっぴり腰で戦場に放り込まれる様子は、トム・クルーズは上手いw
また、このラストなら、『Edge of Tomorrow』の方が題名としてはあってるのかな。


まぁ、最近のSFアクション映画の中ではアタリの一本。