Captain America: The First Avenger

『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』鑑賞



アメコミもの、と言うより平均的アクション映画として、よくまとまっている。
アメコミ映画(1作目)の弱点は、主人公が事件に巻き込まれて、オリジンをやって、お披露目して、ヴィランを倒さなければいけないので、どうしても駆け足になってしまうことだと、個人的には思ってる。
しかし、この作品においては、主人公が自らスーパーヒーローになることを志願し、その目的もアメリカのために戦場に向かう、と首尾一貫しているので、物語的に非常にスムーズ。
また、あの派手派手しいコスチュームを、しかも実写で、戦場に送り出す説得力を持たせることも、ワンクッション置くことによって、ひとまず成功していると思う。キャプテン・アメリカ・ショーは最高ですよ(笑)。コスチュームも、見るからにキャップと分かりながら、戦闘用スーツとわかるようなアレンジは上手いと思う。
敵がドイツから、気づくと秘密結社ヒドラにスライドしているのは、アメリカ国外上映を意識していて見事(笑)。もっと、ナチスの奇想天外兵器を出して欲しかったけどね。
無論、アメコミ映画的にもくすぐり満載で、『AVENGERS』プロローグという作りになっている。オープニングは予想を覆されて吃驚。アメコミに詳しくない観客でも最近のヒーローもの見ている人ならば、超人血清*1、スターク*2オーディン*3の単語につながりを感じるはず。で、ラストはアイパッチですよ。
いやが上にも、来年が楽しみだなぁ。


個人的に気になったディティールをば。勢いでネタばれしそうなんで、気になる方は無視して。
まぁ、とにかくスタークさんですよ。『アイアンマン2*4では堅物っぽかったんだけど、なんか息子とあまり変わらないなぁ(笑)。映画ユニバースでは、キューブ再現がリアクターの元になったのかな。
バッキーは出ないと思ってたんで、悪くないアレンジかな。もうちょい活躍して欲しかったけど。あれは、もしやウィンター・ソルジャー*5としての伏線? ……ないか。
ドクター・ゾラは、もしや、後にでかいモニター顔になって登場するの!? ちょっと期待(笑)
ペギー・カーター役のヘイリー・アトウェルが、ピンナップ顔でよかったなぁ。『AVENGERS』にもSHIELD高官で出てきて欲しいんですが。
アンディ・サーキスに続いて、ヒューゴー・ウィービングの素顔も忘れちゃいそう(笑)
モブシーンになると、御大が出てきそうで緊張する(笑)。ちなみに今回は中盤で登場。個人的には御大の3D初体験。
あと、ラストの野球の実況くらい、ちゃんと調査しておけよ。


アメコミ好きとして楽しめた一作でした。