INCANDESCENCE

はるかな未来、150万年のあいだ意思疎通を拒んでいた孤高世界から、融合世界に住むラケシュノのもとに、使者がやってきた。衝突事象によると思われる惑星地殻の破片が発見され、未知のDNA基盤の生命が存在する可能性があるというのだ。その生命体を探しだそうと考えたラケシュは、友人パランザムとともに銀河系中心部をめざす! 周囲を岩に囲まれ、〈白熱光〉からの熱く肥沃な風が吹きこむ世界〈スプリンター〉の農場で働くロイ――彼女は、トンネルで出会った老人ザックから奇妙な地図を見せられ、思いもよらない提案をもちかけられるが……現代SF界最高の作家による究極のハードSF。

新銀背第二期スタート!


イーガンといえばハードSF、ハードSFといえばイーガン。
幾何学って何? というレベルの算数弱者なので、正直、ヴィジュアルが全く脳裏に描けないだけど、100年200年は一瞬レベルの超変革した未来人類も、岩石に囲まれ〈白熱光〉に照らされた異世界での異形の研究者も、発見の旅に出て、未知のものを解明したい、という思いは同じで、その知識欲こそが、まさにSF。


奇数章が、物質世界も電脳世界も現実というはるか未来の融合世界を舞台にした、新たな生命探索。
偶数章が、岩に囲まれた異世界で、重さの発見から、次々と物理学を発展させ、ついには世界の変貌を目の当たりにする人々の物語。
奇数章は『ディアスポラ*1に似てる印象。


ところで、イーガンも、知識欲を渇望するメガネっ娘が好みか?
終盤で出てくるゼイって、髪の毛がはねた感じのメガネっ娘だよね? ロイは鷲鼻な感じw センは頭脳明晰だけど引っ込み思案かな?
ロイの「暗くなるまで待って」っていうセリフも色っぽい(注:以上脳内変換済み)


よくわからないんで、あとがきの四つの勘違いを先に読んじゃったんだけど、それでもよく掴めませんでした。
以下ネタバレもしくは誤読。
で、孤高世界を作ったのは、〈スプリンター〉の連中?
だとしたら、なんで自分らで子孫たる〈箱舟〉を導かないの?