今年の読了本
・『レゴで遊ぶ天地創造ものがたり』……ブレンダン・パウエル・スミス(二見書房)
・『図書館の興亡―古代アレクサンドリアから現代まで』……マシュー・バトルズ(草思社)
・『アジアの岸辺』……トマス・M・ディッシュ(国書刊行会)
・『魔法』……クリストファー・プリースト(ハヤカワFT)
・『万物理論』……グレッグ・イーガン(創元SF)
・『ホミニッド-原人』……ロバート・J・ソウヤー(ハヤカワSF)
・『悩みのスーパーヒーロー』……ロバート・メイヤー(竹内書店新書)
・『タイドランド』……ミッチ・カリン(角川書店)
・『観光旅行』……デイヴィッド・イーリイ(ハヤカワHM)
・『影のオンブリア』……パトリシア・A・マキリップ(ハヤカワFT)
・『反対進化』……エドモンド・ハミルトン(創元SF)
・『大人たばこ養成講座〈2〉』……(美術出版社)
・『世にも奇妙な職業案内』……ナンシー・リカ・シフ(ブルース・インター・インターアクションズ)
・『駿河城御前試合』……南條範夫(徳間文庫)
・『オルタード・カーボン』……リチャード・モーガン(アスペクト)
・『タフの方舟1 禍つ星』……ジョージ・R・R・マーティン(ハヤカワSF)
・『古本マニア雑学ノート―人生に大切なことはすべて古本屋で学んだ』……唐沢俊一 (ダイ・ヤモンド社)
・『サンドキングズ』……ジョージ・R・R・マーティン(ハヤカワSF)
・『タフの方舟 2天の果実』……ジョージ・R・R・マーティン(ハヤカワSF)
・『書物愛 海外篇』……紀田順一郎・編(晶文社)
・『書物愛 日本篇』……紀田順一郎・編(晶文社)
・『アゴールニンズ』……ジョー・ウォルトン(早川書房)
・『輝く断片』……シオドア・スタージョン(河出書房新社 奇想コレクション)
・『ヒューマン -人類-』……ロバート・J・ソウヤー(ハヤカワSF)
・『黒い夏』……ジャック・ケッチャム(扶桑社文庫)
・『タイムトラベラーズ・ワイフ(上下)』……オードリー・ニッフェネガー(ランダムハウス講談社)
・『放送禁止映像大全』……天野ミチヒロ(三才ブックス)
・『蜂工場』……イアン・バンクス(集英社文庫)
・『火星ノンストップ』……山本弘・編(早川書房)
・『それでも古書を買いました』……鹿島茂(白水社)
・『竜とイルカたち』……アン・マキャフリイ(ハヤカワSF)
・『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』……マイケル・シェイボン(早川書房)
・『コララインとボタンの魔女』……ニール・ゲイマン(角川書店)
・『失われし書庫』……ジョン・ダニング(ハヤカワHM)
・『グノーシスの薔薇』……デヴィッド・マドセン(角川書店)
・『マジック・キングダムで落ちぶれて』……コリィ・ドクトロウ(ハヤカワSF)
・『栄光への飛翔』……エリザベス・ムーン(ハヤカワSF)
・『スーパーマンからバットマンまで科学すると』……ロイス・グレッシュ, ロバート・ワインバーグ(清流出版)
・『タイム・トラベラー―時間SFコレクション』……アンソロジー(新潮文庫)
・『タフガイ用語の基礎知識』……ハンター・S・フルガム(早川書房)
・『死霊たちの宴〈上下〉』……アンソロジー(創元FT)
・『ラッキー・ワンダー・ボーイ』……D・B・ワイス(ハヤカワNV)
・『ディアスポラ』……グレッグ・イーガン(ハヤカワSF)
・『みんな行ってしまう』……マイケル・マーシャル・スミス(創元SF)
・『イデアの洞窟』……ホセ・カルロス・ソモザ(文芸春秋)
・『さあ、気ちがいになりなさい』……フレドリック・ブラウン(早川書房 異色作家短篇集)
・『啓示空間』……アレステア・レナルズ(ハヤカワSF)
・『キス・キス』……ロアルド・ダール(早川書房 異色作家短篇集)
・『ハイブリッド―新種』……ロバート・J・ソウヤー(ハヤカワSF)
・『どんがらがん』……アヴラム・デイヴィッドスン(河出書房新社 奇想コレクション)
・『一角獣・多角獣』……シオドア・スタージョン(早川書房 異色作家短篇集)
・『博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話』……サイモン・ウィンチェスター(早川書房)
・『黒いアリス』……トム・デミジョン〈角川文庫〉
・『エンジン・サマー』……ジョン・クロウリー(福武書店)
・『アメリカン・コミックス大全』……小野耕世(晶文社)
・『恋するA・I探偵』……ドナ・アンドリューズ(ハヤカワHM)
・『クールな男』……マルセル・エイメ(福武文庫)
例年に比べると、SFが多め?
今年印象深かったのは、
まず、去年からの流れで、今年も短篇集が多く出た。
晶文社、奇想コレクションに加えて、早川の異色作家短篇集が復刊!
『さあ、気ちがいになりなさい』が復刊されるなんて、誰が考えようか!?
国書の未来の文学も第二期が出るし、この流れは当分続きそうで、来年も楽しみ。
ジャック・ケッチャムの新刊『黒い夏』がやっと発売!
年々、出しにくい社会情勢になってるような気がするけど、
是非、来年も出して下さい! 特に『オフシーズン』の続きを!
それから、前々から読みた(欲し)かった、
『悩みのスーパーヒーロー』と『黒いアリス』を手に入れたこと。
前者はアメコミ者なら、なんとか探して読んで欲しい作品。
後者は、正直言って、ちょっと期待と違った。変な小説だけど。
大枚はたいてでも読みたい探求書は、これで今のところないかな。
まぁ、またなんか欲しくなるんだろうけど。
アメコミ関係としては、『悩みのスーパーヒーロー』以外に、
『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』、『スーパーマンからバットマンまで科学すると』、『アメリカン・コミックス大全』を読んだ。
特に、『アメリカン・コミックス大全』は読んでおいて損はないんじゃないでしょうか。
読後の満足感を得られた作品は、
『万物理論』、『タイムトラベラーズ・ワイフ』、『イデアの洞窟』、
「ベストなんじゃこりゃ賞」として『蜂工場』なんだけど、
どれも今年の新刊じゃないからなぁ。
今年出たものの中では、
『オルタード・カーボン』、『タフの方舟』、『アゴールニンズ』、『魔法』(復刊だけど)、『輝く断片』
あたりが面白かった。
普通は、ここで『ディアスポラ』が出るのかもしれないけど、
個人的には『万物理論』の方が圧倒的に面白かったので、詳しい人に任せます。
さて、今年の極めて個人的ベスト1は……
ダカダガダカダカダカダカ……ザン!
『文学刑事サーズデイ・ネクスト』!!!
……は、3巻が出なかったんだよなぁ。
気を取り直して、
『オルタード・カーボン』!!!
分冊不可の刊行とかはちょっと好きになれないんだけど、内容は非常に好み。
タフで強い信念を持った主人公、魅力的なガジェットだらけの未来世界はたまりません。
続刊も期待。
次点で『タフの方舟』かな。
難しいこと考えずに、楽しいSF。でも、ラストの決断は深い。
特別賞は、あまりの分厚さに買わずに入られなかった『啓示空間』と、
ついに復刊『一角獣・多角獣』
『マイアミ沖殺人事件』シリーズ、『紙葉の家』は読みたかったんだけど、来年に持ち越し。
5年くらい前から、読まねばと思っている『薔薇の名前』はやはり読まなかった……