Dream House

『ドリームハウス』鑑賞


「マイ・レフトフット」「父の祈りを」など人間ドラマの秀作で知られるジム・シェリダン監督が初めて挑んだサイコスリラー。主演はダニエル・クレイグレイチェル・ワイズ。家族との時間を大切にするため仕事を辞め、郊外の家に引越したウィル。しかし、その家ではかつて、父親を除く家族全員が惨殺された忌まわしい事件が起こっていた。最初は気にしていなかったウィルだが、子どもたちが幽霊のようなものを目撃したり、不審な男が家の周囲に現れたりと、不気味な出来事が相次ぐ。やがて、過去の事件の犯人がまだ捕まっていないことを知ったウィルは、独自に調査を始めるのだが……。ナオミ・ワッツが共演。

3本の中では、一番作りは丁寧だったかな。


ただ、この手の映画にサプライズを求めるのは、もう酷なのかなぁ。
自分の乏しい映画史でも、『○○』と『××』を合わせたような感じ、という感想が出てしまう。
映画自体がしっかり作られているので、粗はなく、それを補うドラマとしては楽しめる。
サイコスリラーとしてのネタは中盤で明かされ、そこからはサイコスリラーの文法で家族への愛が語られていく。
『トールマン』もそうだけど、ジャンル映画的装いを借り、予想されるオチは早々に明かされて、後半で真相を語っていくというのが最近の流れなのかな?


ところで、クロエ役の子が可愛かったんですが、パンフに情報なし……