GOD BLESS AMERICA

『ゴッド・ブレス・アメリカ』鑑賞



う〜ん、思ってたより楽しめなかったなぁ。


比較作品として、『キック・アス*1、『スーパー!』*2が挙げられるけど、あれはラスボスがマフィアだったから、フィクション的カタルシスがあったけど、こちらは主人公と意見が合わない奴を「正義」の名の下に殺しているだけ。または、逆説的にコスチュームが免罪符になってると見えなくもないけど。
マナーの悪い奴、差別主義者、馬鹿らしい番組を殺すことが笑いに転化するのはわかるんだけど、この映画はなんかそういう構造になってないんだよなぁ。上述した2作品の主人公には愛すべき点が残っていたけど、今回のおっさんはそれがなく、しかも彼自身が他人の気持ちがわからない人間だから、むしろ彼のほうが消えるべき。
相棒たる、ロキシーの笑顔は可愛かったけど。


容疑者候補が沢山報道されるところも含めて、被害者も主人公たちも、アメリカは病んだ人間だらけということが言いたいのかな?