GOTHAM / THE FLASH

ようやく『フラッシュ』と『ゴッサム』見終わった。

MARVELのドラマは『エージェント・オブ・シールド』S1*1しか見てないんだけど、正直つまらないんだよなぁ。
どうしても、MCU映画を離れることも、超えることも出来ないのが最大の欠点で、映画の番外編以上でも以下でもないんだよね。
S1は『ウィンター・ソルジャー』*2とのクロスオーバーが売りだったけど、それまでが消化試合になっちゃってる。クロスオーバーのためだけに見るのは不毛。
その消化試合が面白ければいいんだけど、これがまた、一本調子でつまらない。
一瞬でもいいから、アイアンマンなりキャップなりが顔見せサービスしてくれくれればいいんだけど、これもない(シフが出てきたくらい)
だから、S2はイマイチ見る気しない……
デアデビル』『ジェシカ・ジョーンズ』はどうなの?


それに対して、DCの方は、映画と関係ないんで、もうやりたい放題w
今の好調のスタートは『アロー』にあるんだけど、デッドショットやらクロックキングやら、スーサイドスクワッド、ハイブ、リーグ・オブ・アサシンが出てくるとは思ってませんでしたよ!


『アロー』好調に乗って、DCドラマユニバース化を狙ったのか、S3でバリー・アレンが登場。
これもちょい役かと思ったら、ここで、フラッシュ・ビギンズまでやっちゃう。
そんなわけで、『フラッシュ』は面白いけど、未見なら『アロー』S2*3から見ることをオススメ(S1つまらんし)。


構成自体は、『シールド』同様、ほぼ一本調子(黒幕の真相、という補助線もあるけど)なものの、こちらは飽きずに、ずっと面白かったんだよなぁ。
フラッシュたるバリーが愛すべきキャラクターであるのと同時に、ヴィランが魅力的、というのが大きいのかな。
特に、防寒服着た変なおっさん、というイメージだったキャプテン・コールドのイケメンボウズっぷりは見事。
マーク・ハミル演じるトリックスターのエピソードは最高!
また、途中から、みんな大好きタイムトラベルネタがもう一つの推進力となって、視聴者の興味を持続させる。フラッシュの能力と、それがちゃんとリンクしているし。


なぜか、AXNは『フラッシュ』の放映はしなかったんだけど、できれば、『アロー』S3*4と『フラッシュ』S1を交互に見ていくべき。
アローとフラッシュのクロスオーバーはてっきり2回だけかと思ったら、主人公二人の邂逅こそは2回だけど、それ以外のキャストの行き来はけっこうあって、それが嬉しい驚き。『アロー』に出てきたクロックキングが『フラッシュ』のに出たり、『フラッシュ』のシスコが『アロー』のスターリング・シティに出張したり。
特に、ブラックキャナリーが突然、口から超音波出せるようになったのは、『フラッシュ』見てないとわけわかりません。


猛烈なクリフハンガーでS1は終了。『アロー』はひとまずシーズンは閉じるので油断してたw


ゴッサムは上記二作とはリンクしていない模様。
完全なクロスオーバーは無理でも、実はつながってるんだよ、というくすぐりはあってほしいなぁ……


まぁ、それはなくても、ひじょうに面白い。
アメコミドラマの中での完成度は一番高いかも。


バットマン』という知名度の高いヒーローの前日譚、というアベレージはあるものの、それ以上に、アメリカドラマらしいグランドホテル方式が、魅力的なキャラの多い『バットマン』世界に実によくハマっている。


腐敗しきったゴッサム市警の中でもがく若きゴードン、ギャング世界の中でのし上がっていこうとする小物ペンギン、両親の死と会社の陰謀を追うブルース少年、の三人の物語がシーズンを通しての軸。
ブルースとペンギンに面識はなく、その両者を知っているゴードンが主人公なのは必然。毎回様々な事件と立ち向かう刑事ものも連続ドラマにしやすい。


また、彼ら以外のバットマンキャラクター、変人だけど悪人ではないエドワード・ニグマがどうやってリドラーになってしまうのか? 正義のデント検事はトゥーフェイスの片鱗を見せるのか? キャットウーマンたるセリーナとブルースの恋の行方は? ザズーの傷は増えていくのか? などなど、脇も見逃せない。
クールビューティなアイビーの少女時代が、なんか足りない娘なのは心配だけどw 
当然、ジョーカーを思わせるキャラも出てくるけど、ズバリのオリジンはやってほしくないなぁ。『キリング・ジョーク*5も「ある美しい夏の日、彼は……」*6の可能性も残して欲しい。
必然性が薄いけど、ハーレイも出てくるだろうなぁ。『スーサイドスクワッド』で人気出そうだし。
ゴードンの相棒ハービー・ブロックもいい味出してます。ジェフ・ブリッジスかと思ったw
他にも、サーカスのグレイソン一家やルシアス・フォックスなど、くすぐり満載。
個人的には、スカーフェイスの登場希望! 
ドラマオリジナルキャラ、女ボスのフィッシュの存在感は素晴らしい。元々のバットマンキャラクターたちにも引けをとらない。


ただ、このドラマの成功は、ペンギンのキャスティングにあるんじゃないかなぁ。
従来のペンギンは、太った、スクルージ的キャラなのに、若かりしペンギンはひょろっとした顔色の悪い青年、とまるでイメージが違う。
だけど、これがペンギンにしか見えない!
身の丈以上野心を抱いた小物で、ずる賢いだけのキャラなんだけど、これが何故か憎めないんだよね。ほとんど彼が主人公と言ってもいいかも。
よく見つけたよなぁ。
セリーナもミシェル・ファイファーに似てるんだよね。


S1最終話の時点で、彼らはまだまだ道半ば。
続きが楽しみ。


今年は、『コンスタンティン』→『アロー』『フラッシュ』『スーパーガール』を同時→『レジェンド・オブ・トゥモロー』、という順番でDCドラマが見れたらいいな。