vol.2

無事、第2号も発刊!



今更なんだけど、もしかして、クトゥルー専門誌? 
特集名はあるものの、クトゥルーものオンリーと言っても過言ではない。そこまでクトゥルーは興味ないんだよなぁ……
個人的には、もうちょいバラエティに富んだホラー&ダーク・ファンタジーが読みたい。


【特集1】ネクロノミコン異聞
・「シムーンズの紅の書」……マイクル・フォンティナ
旧友に呼び出された学者。
ネクロノミコンの一部を譲るというのだ。
その替わり、手助け欲しいという。その内容は……


・「へスター伯母さん」……ブライアン・ラムレイ
親戚から避けられている変わり者の伯母さん。
彼女の秘密は?


・「アルハザードの末裔」……パトリック・ルトリジアーノ
テロリストを追い、遺跡のそばで待ち伏せする米兵。
そこの老人が現れ……


【特集2】モンスター・ゾーン
・「海が連れてきたもの」……グリン・バーラス
海辺の町で美しい少女と出会った少年。
親しくなるが、待ち合わせに来なくなる。
彼女には意地悪そうな兄がいて……


・「ピックマンの遺作」……ロン・シフレット
ピックマンの絵画を手に入れたという男。
それを売るための展示中、アーカムの私立探偵カーニーに警護を依頼するが……
前回*1載った「ウェストという男」とは関係ないの?


・「ポートランド石のわが心」……マット・レイション
学生に聴かされた謎のイングランド民謡を探して、旅に出た音楽学教授。
しかし、現地に行っても、手がかりが見つからない。
諦めて、帰途につくが……


・「失われた者たちの谷」……ロバート・E・ハワード
長年憎しみあっている二つの家。
片方の生き残りが洞窟に隠れたが、その奥に広大な空間が……
P87下段11行目って脱字だよね?異次元的な現象ではなく(笑)


やはり基本クトゥルーもの。直接的な言及はないものの、「失われた者たちの谷」も蛇人間みたいだし。とは言っても、ハワードの冒険ものは楽しいけどね。
一番、普通のホラーとして読めるのは「へスター伯母さん」かな。内容も好み。
「海が連れてきたもの」も悪くはなかったんだけどなぁ。


【エッセイ】
『怪物の作り方――娯楽読み物屋の場合』友野詳


【未訳書紹介】
『ロバート・ブロックの「未公認」? 自叙伝』植草昌実
これ、面白そうだなぁ。


【連載コラム】
・「私の偏愛する三つの怪奇幻想小説
第2回は、井上雅彦氏。


・「Asian Horror Now」
第2回は、中国の若手幻想小説家、哥舒意。
実はこの雑誌で一番楽しみなのが、このエッセイかも(笑)
『沈睡的女児』は面白そう。


「金色の蜂蜜酒を飲みながら」
第2回は、4月のロフトでのイベントの様子。


・「ファンタスティック・シネマ通信」
第2回は、『ムカデ人間2』


次回は9月。
特集は「妖女」