2004年8月号

2004年の「幻想と怪奇特集」号。
この頃は、もう、毎年8月号は新刊で買ってたはずなのに、なんで買ってなかったんだろうなぁ? というわけでハヤカワ・オンラインで購入。
しかも、好みの作品ばかりだし。
海外ホラー・SFドラマの原作特集……って『地球の静止する日 (角川文庫)』の原型特集!?


・「呼び覚ますなかれ」……マンリイ・ウェイド・ウェルマン
 民家の裏庭に存在する円形の空間。
 そこに突っ込んだものはなんでも引きずり込まれてしまう。
 調査にやってきたサンストーンは、そこに潜むものと対決する!
 オカルト・ハンターものとして、これ以上はないというほどオーソドックスな作り。
 それだけに手堅く、安心して読める(オカルトなのに)


・「ただ一人の生存者」……ロッド・サーリング
 戦時中、漂流しているボートを救出した軍艦。
 しかし、その救命ボートに書いてある船名は……


・「廃墟」……リン・A・ヴェナブル
 既読。
 何度読んでも泣ける。


・「人形」……リチャード・マシスン
 既読。


・「地震を予知した少年」……マーガレット・セント・クレア
 テレビで毎日予言する少年。
 それは48時間以内に必ず実現していた。
 しかし、ある日、予言したくないと言い……
 カメラがパンして、空を見上げると……という映像が目に浮かぶ。
 実際のドラマは違うかもしれないけど。


・「背後に聞こえる声」……デイヴィッド・マレル
 既読。
 マレルのホラーは、目に見えない何かに追われる、というシチュエーションが怖いんだよなぁ。


・「頑固な死者」……ロバート・ブロック
 昨日死んだはずのおじいちゃんが朝食にやってくる。
 心臓が止まっているはずなのだが、自分は死んでいないと言い張る。
 暑くなり、その体も傷んできて……
 これも映像が目に浮かぶなぁ。
 オチもグロでありながら笑える。


これで、やっと「幻想と怪奇特集」はコンプ(だと思う)