The Lone Ranger



『ローン・レンジャー』鑑賞

主演ジョニー・デップ、監督ゴア・バービンスキー、製作ジェリー・ブラッカイマーと「パイレーツ・オブ・カリビアン」のチームが再結集したアクション大作。1930年代にラジオドラマ、50年代にはTVシリーズや映画も製作されて人気を博した往年の西部劇ヒーローを、新たに映画化した。少年時代のある忌まわしい事件の復讐に燃える悪霊ハンターのトントは、自らの悲願を果たすため、瀕死の重傷を負った郡検事ジョンを聖なる力で甦らせる。愛する者を奪われたジョンは、愛馬シルバーにまたがり、白いテンガロンハットと黒いマスクがトレードマークのヒーロー、ローン・レンジャーとなり、トントとともに巨悪に立ち向かう。トント役のデップのほか、タイトルロールを「ソーシャル・ネットワーク」のアーミー・ハマーが演じる。

長い! 150分は長すぎるよ!
海賊に比べれば幾分マシかもしれないけど、それでも漫然とした映画。


オリジン含め、ローン・レンジャーが法のために無法者として立ち上がるまでが2時間もかかるんだもんなぁ。オリジンは描かず、もう、トントと組んで活躍していて、その1エピソードという作りでも良かったんじゃないかなぁ。二人が正義の名のもとに銀行強盗するシークエンスとかもっと見たかったんですが。
百歳くらいのジジイが語り手という体裁は、マジックリアリズムをやるかっこうのチャンスなのに、全く活かせてないのが残念。ちょいちょい展開を端折る語りも有機的になったはずだし、二人組が正義の味方と認識されているのに実は……という運びもできたのに。
まあ、そういう騙りを期待する作品ではないのはわかってるんだけど。


製作者側も娯楽と割り切っちゃって、インディアン虐殺とか白人の非道とかは、この際込めなくても良かったんじゃないかなぁ。
ところで、「先住民」っていう日本語字幕はどこに対しての配慮? 


ただ、ラストの機関車戦は一見の価値あり。ウィリアム・テル序曲のBGMが超アガる! このクオリティとテンションで、90分(せめて120分)くらいでまとめてくれたら、傑作とまでは行かなくても、「あ〜面白かった」と席を立てたのに。