The Rum Diary

『ラム・ダイアリー』鑑賞



ハンター・S・トンプソンの同名自伝的小説*1の映画化。


予告の、ダメ社員たちが巨悪を暴く!的な作品を期待してると、大きく肩透かし。
題名通り、ずっと呑んだくれてる日々で、これといったカタルシスがない。そこを楽しむべきなのか、物語がないというべきなのか、それで評価がわかれるかも。プエルトリコの生活が多く映るんだけど、それが主人公のルポ以上ではなく、特に展開に絡むわけでもない。それがますます物語っぽさを奪っている。
個人的には、もっと幻覚とか民間信仰を過剰にして欲しかったけど、そういう映画ではないか。


映画だけだと、主人公のケンプの立ち位置がよくわからないんだよね。ジャーナリズムを目指してるようにも見えないし。
また、リゾート開発を巡る陰謀も、詐欺には見えず、すっぱ抜くほどの意味があるのかもわからない。
取ってつけたような闘鶏は好きだけど。


アーロン・エッカートが出てくると、いつ顔の左が焼け爛れるのか、気になってしょうがない(笑)