The Divide

『ディヴァイド』鑑賞


未曾有の爆撃によりニューヨークは壊滅。その直後、地下シェルターに逃げ込んだ男女9人。残りわずかな食料、そして“他人”の脅威に怯える日々を過ごしていたが、あるとき突然、防護服に身を包んだ人間がシェルターをこじ開け、彼らに襲いかかる。地下シェルターは逃げ場のない憎悪と非業が渦巻く、魑魅魍魎の地へと変貌を遂げていくのだった。

う〜ん。


SF的設定は、絶望的な閉鎖状況を創りだすためだけに存在していて、映画の目的もよくある(映画的に)極限状態での暴虐とサバイバルなので、それに期待するとちょっと肩透かし。
SF成分がシチュエーション・ホラーに上手く溶け込んでいたら、もっと評価できるんだけど。


それより、超久々に見たマイケル・ビーンの老けっぷりというか、やつれっぷり。最初、わからなかったよ!


以下ネタバレ気味
何度も書いてるけど、SF的設定は全く風呂敷がたたまれない。真相を匂わすこともないので、『クレイジーズ』風の男たちの目的はまるで不明。
密室を創ることとラストの脱出アイテムを提供する以上の存在ではない。
地下室の外を密封する通路や謎の実験室は、普通なら驚きや物語の転換に使われるはずだけど、ここではなんの盛り上がりもなく、文字通りドアを閉じられておしまい。
これなら、子供を集めての実験(しているらしい)描写はいらなかったよなぁ。思わせぶりなだけ、もやもやする。