Tower Heist

『ペントハウス』鑑賞


大富豪によって財産を騙し取られ、追いつめられた主人公が仲間を集め、復讐を兼ねた現金強奪を計画する、と聞いたら、チームミッション好きとしては素通りできませんよ。
しかも、この手の作品では一人一芸がお約束なのに、主人公たちは基本的に犯罪とは無縁の小市民で、得意技もない。
そんな彼らが狙うは、セキュリティ万全な超高級マンションの最上階に隠された金庫。


出演者の顔ぶれでコメディ寄りなのかと思いきや、けっこうストレートなクライム映画。ただ、危機の陥り方、切り返し方がコメディ映画的。
水も漏らさぬ計画なのに、次から次へと想定外のピンチに見舞われるのもお約束の展開だけど、なんせ主人公たちが素人なんで、計画自体がザル(笑)
裏切りや現金の隠し場所など、ツボを抑えてるし、傑作とは言えないけど、佳作レベルに面白い。
ただ、キャラクターのプロフィール(幼馴染とか電子工学とか)が唐突に出てくるのが、まさに唐突な印象が強い。それとも、素人の行き当たりばったり感を強めるための演出?


ストーリーの穴を埋めるキャストが巧み。
ベン・スティラーは普段と違って、責任感ある真面目なリーダー役を好演。ただ、個人的には『ドッジボール*1の印象なんで(笑)
エディ・マーフィは以前の脂ぎった顔はなりを潜めたけど、その分老練な詐欺師の顔がよく似合う。さすがに年取ったなぁ。
マシュー・ブロデリックはほんとにすすけたね(笑)それが、破産した元銀行員にハマってる。
ガボリー・シディベは出て来るだけで面白い。