DAYBREAKERS

『デイブレイカー』鑑賞

人類のほとんどがバンパイアと化した近未来、食糧源である人間の数は減少する一方だった。バンパイアは不老不死である代わりに、人間の血液を取り込まないと理性を失い凶暴化してしまう。そんな中、自らもバンパイアである血液研究者のエドワードは、絶滅寸前の人間に危害を与えずに済む代用血液の開発に奮闘するが……。

原作版『アイ・アム・レジェンド*1以降のような世界観はストライクだったんだけどなぁ……


オープニングのヴァンパイア少女の自殺シーンはひじょうによかったんだけど、それが後の展開に全く生きてこない。不老不死社会の倦怠や行き詰まりを見せようという意識はあったのかも知れないけど、結局食糧問題に終始しちゃう。
もっと、ヴァンパイア社会の様子が見たかった。ニュースを挟み込むとかさ。
その血液をコントロールしてる製薬会社も、世界を支配しているように見えないから、人間とヴァンパイアの最終決戦的な雰囲気もない。
人間は人間で、なんでヴァンパイア世界を拒絶するのかあまり描かれていない。
後半は、普通にヴァンパイアハンターアクションになっちゃうし。


そもそも、ラストはアレでいいのか?
未来があるようにはとても……
個人的には、エドワードは研究者としてとどまって、転化血液の培養を匂わせて終わった方が、いろんな意味で未来の展望が感じられたと思うんだけど。


吸血鬼のお約束はちゃんと守ってるし、コーヒースタンドとか、太陽遮断自動車とか、パーツがいいだけに、いろいろと残念。
鏡には映らないけど、モニターには映るのね(笑)