2009年1月号
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/11/25
- メディア: 雑誌
- 購入: 6人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
今月は、「ウィリアム・ギブスン特集」
ギブスンも還暦ですか! 若い頃の写真のイメージしかないんだよね〜
『ニューロマンサー』を読んだのは高校の頃。よく言われる訳文については全く記憶にない。まぁ、内容もほとんど覚えてないんだけど。
ただ、強烈にカッコよかったんだよね。千葉シティとか、闇医者とか、ジャック・インとか、モリイとか、それからモリイとか、あとはモリイとか(笑)
いまだに千葉シティという単語だけでゾクゾクしちゃう。
評論は苦手なんで飛ばし読み、ガイドの方は復習になりました。新三部作、全部読んだっけ? ブラックブラックガムが出てきたシーンしか覚えてない……(笑)
用語辞典見ながら、『ディファレンス・エンジン』を再読するのもよさそうだなぁ。
翻訳は特集に合わせた作家の2本。
・「ジピと偏執症のソフト」……ニール・スティーヴンスン
偏執症を再現された人工知能。自動車のセキュリティシステムとして積まれているのだが、48台に盗難対策として付近を吹き飛ばしてしまうほどの爆薬が。ちょっとでも怪しいと思ったら、人工知能は爆発させてしまう。そこでジピは一台ずつ説得していくとことに。
『クリプトノミコン』と世界がつながっているようだけど、完全に独立して読める。
偏執症のソフトとの対話はスリリングなんだけど、それが開発された経緯も面白い。それはそれで独立した話を読んでみたいなぁ。
・「キオスク」……ブルース・スターリング
旧ソ連圏の小国。繁盛しているボリスラフのキオスク。そこには立体をコピーできるファブリカトールがあり、商才ある彼はそれで儲けていた。ある日、EUの調査団がキオスクの全てを買い上げていく。空っぽになった店内に、入手した新型ファブリカトールを設置すると……
個人的に、スターリングはサイバーパンクでなく、商人の物語というイメージ。
小さな店が社会の縮図であり、そこでの変化は大きく世界に映し出される。
それと同時に、小さいからこそ人間同士の物語でもある。
主人公も活動的で魅力的。
ただ、市場経済的な素養が足りず、十全には楽しめたとは言えず……
「大森望の新SF観光局」は、新装開店。
ベイリーの思い出。
「デッド・フューチャーReMix」は、お休み
「SF挿絵画家の系譜」は、江口まひろ
「サはサイエンスのサ」は、経済のつづき。
「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、酸素の起源。
香山リカは、小室事件。
「MAGAZINE REVIEW」は〈アシモフ〉誌
"The Auctioneer and the Antiquarian, or 1962"フォレスト・アギレ
"The Hob Carper"ホブの絨毯
"Midnight Blue"ウィル・マッキントッシュ
が面白そう。
来月は日本人作家特集