2011年6月号
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/04/25
- メディア: 雑誌
- クリック: 20回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
翻訳は2本。
・「ギャンブラー」……パオロ・バチガルピ
ラオスの動乱を逃れ、渡米した男。
彼は記者となり、深刻だが、ほとんどフォロワーのいない記事を描いていた。
このままではクビというときに、スター記者が、ラオス出身の人気女優へのインタビューを譲ってくれて……
・「砂と灰の人々」……パオロ・バチガルピ
人間が不死となり、砂利ですらエネルギー源となった未来。
廃石穴で、動物園にしかいない本物の犬を見つけて……
SFMで訳されたバチガルピの作品は全部読んでるけど、今のところハズレなし。
彼の作品は、変容した世界での、変容した思考・行動を描いていて、現在から見て異様でも、あくまで客観的。「砂と灰の人々」はそれが際立っている。
個人的に、バチガルピと沓澤龍一郎の作品は似てる香りがすると思ってたんだけど、インタビューを読むと、アジアの空気をリアルに知ってる人だったのね。
それにしても、未だに濁点と半濁点のつく場所が……
「大森望の新SF観光局」は、お休み
「堺三保のアメリカン・ゴシップ」は、アメリカTV改編期
「デッド・フューチャーReMix」は、お休み
「SF挿絵画家の系譜」は、岩崎政志
「サイバーカルチャートレンド」は、ノートPCの放熱
「サはサイエンスのサ」は、ほうしゃのうの恐怖2。
「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、ヒトとチンパンジーの遺伝子の差。進化って、進化以外の言葉が思いつかなくなっちゃってるね。
香山リカは、311以降の世界
「乱視読者の小説千一夜」はアメリカのポルノ出版社オリンピア・プレス
「僕がSFでマンガでアニメで、おたくと呼ばれた頃――記憶のなかの80年前後SFファンダム史」中篇
今回はSF大会の話がメイン。
「現代SF作家論シリーズ」
第5回は、海老原豊によるフィリップ・K・ディック論。
「MAGAZINE REVIEW」は〈F&SF〉誌
"The Literomancer"ケン・リュウ
"The Exterminator's Want Ad "ブルース・スターリング
"Planning Ahead"ジェリイ・オルション
が面白そうだった。
来月の特集は、伊藤計劃以降