THE SOUND OF THUNDER

サウンド・オブ・サンダー』鑑賞


6500万年前に跳び、恐竜狩りを可能にしたタイム・サファリ社。
細心の注意を払い、決して歴史が変わらないようにしている。
ある日、突然、11月だというのに夏のような陽気になる。
さらに巨大な植物が繁茂し、ついには異様な生物が現れる。
どうやら、前回の狩りで歴史を変えてしまい、
その時間の波が現代にまで押し寄せてきているのだ。
調べると、恐竜狩りの行きと帰りで総重量が1.3グラム増えていた。
それが何か突き止め、歴史を修復しなければならない。
しかし、原生人類が滅びる時間の波までは時間がない。
はたして、1.3グラムを見つけることができるのか!?


何も知らなければ、ブラッドベリの『雷のような音』にリスペクトしたのかなぁ、
と思ってしまうほど、まるで違うので、比較はしない方向で(笑)


映画としての感想はイマイチかなぁ。
タイムマシンものの醍醐味まるでなし。
それよりも、あれは? これは? というツッコミどころばかりに目が行ってしまいます。
あと、合成が変だけど、意図的?
よく映像化不可能っていう惹句があるけど、原作通りなら、CG使わなくてもできると思います。


時間の波が押し寄せるって言うヴィジュアルは、個人的にはかなり好みなんで、
この辺は別に言うことありません。
ただ、あのタイムトラベルの理論はわからん。
狩りは毎回同じ時間の同じ場所に行くんだけど、なんで他のツアーとバッティングしないの?
バッティングしないような並行世界的な理論の元ならいいけど、
そうだとラストのオチは不可能になるよなぁ……


原作読んだ人なら、1.3グラムは予想どおり。
バタフライ効果の台詞は言って欲しかったなぁ。


原作は『太陽の黄金の林檎 (ハヤカワ文庫NV)』と『ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)』に収録されてます。