フェアリー・テイル−妖精たちの物語−

埼玉県立近代美術館に『フェアリー・テイル−妖精たちの物語−』を観に行く。
ヴィクトリア朝の妖精画の企画展。
当時はヌードを描いてはいけなかったので、それを妖精という名目で描いていたそうだ。
『羽があるから、人間じゃないし、いいじゃん』ということ?
あまり、問題の解決になってないような気もするけど(笑)


個人的には、絵よりも挿絵本が大量に来ていたのがかなり嬉しい。
デュラックとかラッカムなんか見ていると、海外の古本コレクターのイメージが少しは掴める。
洋書古本には挿絵本て言うサブジャンルがあるんだよね。
古書店めぐりは夫婦で』でもよく挿絵本の話は出て来たもんな。
ああいうの見せられると、欲しくなるなぁ。
ビアズリーアーサー王は余白が大きかったけど、あれはデザイン? それとも余白の切断が少ないのかな?
洋書古本の世界には余白マニアってのもいるのだ。


で、本はほとんど井村君江コレクション。
今まで単なるファンタジー系翻訳くらいのイメージだったんだけど、ここまで妖精ものを揃えているとは。
お見それしました。


空いてて、けっこうじっくり見れた。これが上野だとまた混んでたんだろうな。
ただ、学芸員がちとむかつく。