ミステリ亭の献立帖

ミステリ亭の献立帖

ミステリ亭の献立帖

『ミステリ亭の献立帖』東理夫(晶文社)読了。
ミステリ小説に出てくる食事を取り上げたエッセイ。
ミステリのことはほとんど出てこなくて、もっぱら食べ物。けっこうおいしそうで、読んでるとおなかが空いてくる。
考えて見ると、SFはミステリに比べて食べ物の嗜好みたいのはあまり出てこないような気がする。
これは、一般的にはミステリの方がキャラクター造型に力を入れているということなのかな。
ジャンクフードばかり食べていたり、逆にこだわりを持っていたりする探偵を見ると、キャラクターがよく見える。
けど、SFでそれをやられても余り気に留めないんだよね。やはり、SFは話を追っていくものなんだろうな。
SFで食べ物っていうと、アーンダールの『シルヴェスターの復讐』か、
ナイトの『人類供応法』くらいしか思いつかない……て気味悪いね、二つとも。