THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO

『ドラゴン・タトゥーの女』鑑賞
『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女*1を映画化。


原作未読なので、映画だけの感想は、十分に面白い。やはり、フィンチャーはサスペンスが上手いし、ざらついた質感がフィンランドスウェーデンの冬によく似合う。
168分と長めの作品だけど、ミカエルの調査とリスペットの生活が交互に描かれるため、全くダレる場がない。
むしろ、リスペットをもっと見せて! という欲求に駆られる。


物語も、40年前の少女失踪、猟奇連続殺人、企業家の不正、と三つが絡みあいながら展開するため、引き込まれるんだけど、何よりリスペットの存在が非常に大きい。
ニューロマンサー*2のモリィに匹敵する、キャッチーで、サイバーパンク的アイコンにあふれたキャラクター。
パンキッシュな風体、常に無表情、しかも、暴力は手加減しない。性交渉(合意如何を問わず)の時のみ感情があらわになるのが印象的だが、個人的には資料室でおばさんの手伝いを全くしない所にハートを鷲掴み(笑)。無表情だからツンの顔も見せないけど、実はデレキャラだったり。


難点は、フィンランドの名前に慣れてないため、なかなか、誰が誰だか覚えられないこと。また、ハリエットが失踪前に何を言おうとしていたのか、や連続殺人鬼の動機などがあまり語られない。この辺は原作では描かれているのかな?


エンヤの音楽は最高なので、それだけでもオススメ(笑)
あと、モザイクは邪魔なんですけど。


確かに続きが気になるから、原作読もうかなぁ。