屍鬼

屍鬼〈上〉

屍鬼〈上〉

屍鬼〈下〉

屍鬼〈下〉

会社の帰り(夜11時近く……)、引越しのトラックを見る。
高砂運送かっ!?


……というわけで、
屍鬼小野不由美(新潮社)読了。
さんざん書評で語られるだろうし、いまさら付け足すこともないけれど、まぁ、読書日記。


上巻の何かが起き始めているという緊張感は凄いけれど、
それ以上に、この作品の主役とも言える、村の人々の、家庭・生活などの一戸一戸の描写が素晴らしい。
読んでいる内に村の地形や、家の場所などが目に浮かぶ。
上巻の最後で、敵の正体に主役が気づくのだが、
ちょっとそこがいきなり飛んだ感じがして、下巻の最初の方は失速したが、
最終章では人間の方が敵という視点で描かれて行き、そのまま一気に読み終えた。
噂にたがわぬ秀作か。
でも、あの質量は満員電車には向かない(笑)。
そういや、高砂運送の正体は書かれてなかったな……