最近はこまめに書いて、日記らしいな(笑)


チェコの、いや、世界の人形アニメーション界の巨人、イジィ・トルンカの『チェコの古代伝説』を見た。
伝説なのか、それともちゃんとした史実なのかはよく分らないが、要するにチェコの歴代の統治者の物語、と言ったところ。
これがまた、お上品に作られている作品のため、最初の五分で早くも夢電波を受信し始める。
しかし、ちょうど真ん中あたりでアマゾネスと戦うような話で目が醒め、そして、最後のエピソード!
臆病な王の代わりに臣下が悪者と戦う物語。
臣下は白い鎧の美形らしく、悪の王は黒い甲冑でいかにも悪者。
しかもその従者は『北斗の拳』の牙一族のような奴で、首に縄をかけて連れている。
悪者軍団は鳥と野犬を使って襲ってくる。
白と黒の統治者は一騎討ちをするのだが、この動きが素晴らしい。
向こうの民謡だかをバックに剣で打ち合う。
結局、悪の王はやられるのだが、王の身代わりとなった臣下も、矢を沢山受けて死んでしまう。
とにかく、最後のエピソードはよかった。
これのために見て損はない。


トルンカで最も印象的な作品と言えば、月並みだがやはり『手』だろう。
動きや美術、メッセージなどマイナス点がない。
これが遺作と言うのも、何やら象徴的だ。
個人的には『コントラバス物語』が好きだが。ビデオを出してくれないものかな。