ナイトランド・クォータリーvol.14 怪物聚合〜モンスターコレクション

キム・ニューマンの新シリーズ（俺にとって）、〈ディオゲネス・クラブ〉ものから一篇掲載。

『少年探偵リチャード・リドル〈フランス密偵事件〉』
これもまた、19世紀を舞台にしたフィクションと実在の事件をミックスさせた、お得意のコンセンサス・ジャンル・ワールドの普通の少年探偵団かと思いきや、〈フランス密偵〉の正体がそう来ましたか！　

江戸川乱歩が驚愕したと言われる古典、ウォードン・アラン・カーティスの『ラメトリー湖の怪物』に驚愕ｗ
混ぜるな危険レベルの変な話。
古典と言えば、ロンドンの『生き残ったもの』も渋くてよかったなぁ。

リサ・タトル『侵入者たち』は登場するクリーチャーに生理的嫌悪感を感じちゃうところで、もう作者の思うつぼで、物語に屈してますよ。タトルは短編集の邦訳あるべき作家だと思うんですが。