El cuerpo



『ロスト・ボディ』鑑賞
「シッチェス映画祭ファンタスティックセレクション2013」の一本

「ロスト・アイズ」の脚本家オリオル・パウロが監督・脚本を手がけ、死体安置所から謎の失踪を遂げた死体をめぐる謎を描いたスペイン産ホラー。ある晩、パニック状態となった死体安置所の警備員がトラックに轢かれて死亡する。その死体安置所では、マイカという女性の死体が行方不明になっていた。死体失踪事件の捜査に乗り出したハイメ警部は、マイカの夫アレックスと接触を図るが……。出演は「永遠のこどもたち」のベレン・ルエダほか。

「ミステリ(サスペンス)なの? パラノーマルなの?」という掴みから、「誰の陰謀?」という中盤、「もしや妄想系?」という終盤の流れの末、種明かしと、変化していく展開に、惑わされる快感がある。
ちょっと長い気もするけど、警部の奥さんのトラウマとか娘との不仲とかいらなくね? というのもしっかり組み込まれ、なかなか巧み。


真相を語る段で、これまでのシーンがカットバックで流れ、「そういう意味だったのか!」という演出はよく見かけるけど、それがかえってカッコ悪くなっている作品もある中、これはパズルのピースがどんどん埋まっていくようで、爽快感も強い。
個人的にはこのラストは予想外だったし、満足度は高い。


アレックスの愛人役の子がけっこうかわいいw