Zero Dark Thirty



試写会で『ゼロ・ダーク・サーティ』鑑賞

2011年5月2日に実行された、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン捕縛・暗殺作戦の裏側を、「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督が映画化。テロリストの追跡を専門とするCIAの女性分析官マヤを中心に、作戦に携わった人々の苦悩や使命感、執念を描き出していく。9・11テロ後、CIAは巨額の予算をつぎ込みビンラディンを追うが、何の手がかりも得られずにいた。そんな中、CIAのパキスタン支局に若く優秀な女性分析官のマヤが派遣される。マヤはやがて、ビンラディンに繋がると思われるアブ・アフメドという男の存在をつかむが……。脚本は「ハート・ロッカー」のマーク・ボール。主人公マヤを演じるのは、「ヘルプ 心がつなぐストーリー」「ツリー・オブ・ライフ」のジェシカ・チャステイン

公開前なので、感想はネタバレ仕様で。


とりあえず、エリア51が出て来て、ワクワクするよ!(ウソじゃないよ)

158分と非常に長い。
前半は正直かったるい。連絡員が見つかるあたりからは面白く観れたんだけど、緩急がない映画なので、実際以上に長く感じて疲れた。


ただ、そういう感想の映画ではないんだろうなぁ。


数十年後、この作品の観客の感想を借りるなら……
911ってなに? 冒頭の交信はなに? 戦争してるの? 敵は? アルカイダってなに? 最後に殺されたの誰?
と、物語としては、舞台設定が全くといっていいほど説明されない。
そもそも、主人公のプロフィールや苗字も明かされず、その匿名性も手伝って、今現在を切り取っている感が極めて強い。
未だに、あの瞬間の衝撃がフラッシュバックするような、否応なしにずっと出来事を目撃してきた我々に向けた作品。


また、状況がわかっている我々でさえ、明らかにアメリカに対して反感を抱きたくなる映像を撮っちゃうのは凄い。


でも、個人的には趣味でなかったなぁ……