ARGO

『アルゴ』鑑賞
同名ノンフィクション*1の映画化。


1979年11月4日、イラン革命で過激派がアメリカ大使館を占拠する。自力で脱出した6人のアメリカ人はカナダ大使私邸に匿われる。イラン側に見つかれば、処刑は必至。CIAの人質救出専門家のトニー・メンデスは、「アルゴ」という架空のSF映画のロケハンと称し、6人を撮影スタッフに偽装して出国させようと計画する!

実話を元にした映画。その作戦は長らく機密扱いで、クリントン政権下でようやく明らかにされた。


アメリカの方では、CIA讃歌だ、という批判もあるそうで、確かに未だかつて無いほど、人間味に溢れた頼り甲斐のある組織として描かれているんだけど、別にそんなふうに観ないで、純粋に不可能ミッションものとして楽しめる。


なんといっても、我らにとっては「SF映画」映画だから、必見ですよ。
1980年(『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』*2公開の年)にもなって、あまりにもチープで、つまらなそうで、だからこそSF雨後の筍状態だった当時が思い出される。
しかも、「アルゴ」の原作は、なんと『光の王』*3! 東洋風っていうところしか、被ってなくね?
猿の惑星*4の特殊メイクでオスカーを受賞したジョン・チェンバーズや、アメコミの大巨頭ジャック・カービーも、作戦に協力していた。


敵対国歌、悪の枢軸、と呼称してしまうような体制でも、それから離れた個人個人は、ちゃんと分かり合えるはず。それが、ラスト近くの絵コンテのシーンに、映画愛として込められているように見える。
ああいうことがきっかけで、平和になればいいんだけど、難しいね。


ベン・アフレックは、すっかり監督として階段登ってるなぁ。
顔はすっかり忘れちゃったけど(笑)