LOVE



『地球、最後の男』鑑賞

アメリカの人気パンクバンド「ブリンク182」のトム・デロング率いるオルタナティブ・ロックバンド「エンジェルズ・アンド・エアウェーブズ」がプロデュースを手がけたSFミステリー。地球との連絡が途絶えた国際宇宙ステーションにひとり取り残された宇宙飛行士の運命を、最新鋭の技術を駆使した圧倒的な映像美で描く。監督・脚本を手がけるのは、本作が初メガホンとなる撮影監督のウィリアム・ユーバンク。

「未体験ゾーンの映画たち2013」の一本。


冒頭の南北戦争のシーンが、一瞬、何を観に来たのか忘れるほどのカッコよさ。
そこで発見された「何か」が物語の推進力の一つになっているんだけど、主人公同様、観客も本を投げつけたくなる(笑)


何が起きたのかは説明されず(おそらく最終戦争)、宇宙ステーションに取り残されてしまった男が精神的にゆるやかに壊れていく様子が映し出される。時折挟まれる謎のインタビューや、謎の美女は、狂気の彼が見せる幻覚なのか。


よくわからないし、敢えてそう作ってるような気もするんだけど、個人的には結構好み。
例えるなら、やはり『2001年宇宙の旅*1なんだけど、もっと人間味のあるモノリスといった感じかなぁ。「人間は一人では生きていけない」「会えたことは無意味でない」というテーマを全人類の命を懸けて語る。
どこがとはいえないんだけど、21世紀らしいSFになっている。

Boichiの「HOTEL*2のラストに感触が似てるかな。