Abraham Lincoln: Vampire Hunter

『リンカーン / 秘密の書』鑑賞



ヴァンパイアハンターリンカーン*1の映画化。


「of the people, by the people, for the people」の「people」がまさに、「人間だけ」を表すという一発ネタを元に構成された物語(笑)


原作ほど「秘密の書」にスポットライトが当たっているわけではないから、邦題は『ヴァンパイアハンターリンカーン』でよかったんじゃないかなぁ?


正直、かったるい映画でしたわ。
重みのないアクションシーンの間に、退屈なドラマが挟まるため、必要以上に長く感じてしまった。
うろ覚えなんだけど、原作だと吸血鬼に二派あるんじゃなかったっけ? 映画だとその説明がないため、貧しい出自のリンカーンが、銀行家とか自営業者などの資本家階級を殺して回るテロリストにしか見えないんだけど(笑)


また、原作は、史実通りの行動をしながら、その影で吸血鬼狩りをしていたのが見所(笑いどころ)だったんだけど、映画はだいぶ端折ったり、改変しているので、ここまで変えちゃうなら、南部は完全に吸血鬼の国で、それとの戦い、みたいな話の方が引き締まった気がするんだけど。
まぁ、南北戦争のシーンも、なんで南部の指導者が吸血鬼と手を組むのか、とか、リンカーンもアダムも、クライマックスの機関車に対して無謀すぎ、とか色々あるんだけどさ。


『ウォンテッド』*2といい、この監督は、ことごとく、「これが見たいわけじゃないんだけど……」って調理をするよなぁ。