I Am Number Four

『アイ・アム・ナンバー4』鑑賞
同名YA小説*1の映画化。シリーズ第1弾。


端折られすぎてて原作読んでてもなお追うのが困難な展開なんだけど、下調べしていない観客にはどう写ったのか……


1巻を2時間弱に納めなければいけないから端折らざるを得ないのはわかってるけど、それでも描く部分と省略する部分の取捨選択があまりうまく行ってるとは思えない。
中でも、ナンバーの順番通りに、って設定は語らせるべきだったんじゃないかなぁ。
あと、ナンバー4の特訓シーンとモガドリアンの生体エネルギーを吸う表現は欲しかった。ロリエン箱も全く触れられないのもなぁ。
暗室のシーンとかいらんよ。


設定部分以外の、展開でも大胆に端折られてて、ヘンリーがUFOオタクに捕まった件とか、突然マークの家でパーティやってるとか、原作読んでないと、なんでそういう展開になったのかまるでわからないと思う。
むしろ、未読の方がツッコミだらけで面白いかも(笑)。それでなくても、仲間がどこにいるかわからないのに、ナンバー3が人里離れた場所に住んでたって、なんでわかったの? 原作で説明あったっけ?
マークが二人の居場所の思い当たる理由とか、テロリストとして疑った理由とか。
それとも、YAの映画化なんて、こんなもん?


また、オリジナル設定も十分には語られていないため欲求不満になる。サムの親父の話は余計じゃない? というか、実はサムがナンバー5とか、親父はピタカス・ロアとか!? 彼に関しては、継父への改変も謎。母親よりは、ラストの行動に整合性があるか。


そんな中、ナンバー4と6の超能力の改変は評価できる。
原作だと、なんでもできちゃって趣味でないんだけど、映画ではある程度特化されてる。
ナンバー4の充電って能力は意外に斬新だけど(笑)、ナンバー6を戦闘少女にしたのはいいなぁ。集客に貢献してると思う(笑)
あと、個人的には、ホーンテッド荷馬車が想像以上にクオリティが高かったことに驚き。


これ、続編作るの?