The Frontier Guards

「さきもり」H・R・ウェイクフィールド〈『S-Fマガジン』1983年11月号掲載〉
代表作ということなので読んでみた。

何人も死んでいる幽霊屋敷。中を探ってみようと、二人の男が屋敷に入るが……

「ゴースト・ハント」のアナザーバージョンという趣の作品。
正体不明だが、侵入者に対して絶対的な悪意しか持っていない存在。
いくつもの心霊スポットを経験し、屋敷を見に来る人間に対して防人を自認していた主人公。しかし、彼は全く「向こう側」のことを理解しておらず、無礼にも屋敷に踏み込んでしまう。
異文化侵略のSFと読めなくもなく、そこに礼儀がなければ、しっぺ返しを食らうのは当然。
ラストの余韻は効果的。


これも収録したほうが、より決定版ぽかったと思うんだけどなぁ。
収録されている『恐怖の愉しみ』*1も品切れ中なんだし。