THE LAST COLONY

最後の星戦 老人と宇宙3 (ハヤカワ文庫SF)

最後の星戦 老人と宇宙3 (ハヤカワ文庫SF)

『最後の星戦 老人と宇宙3』ジョン・スコルジー〈ハヤカワSF1716〉
開国シテクダサイヨ〜って感じ(笑)

コロニー防衛軍を退役したジョンは、妻ジェーンと養女ゾーイとともに、植民惑星の監察官として平穏な日々を送っていた。そんなある日、かつての上官リビッキー将軍から新たな植民惑星ロアノークの行政官になってくれと頼まれる。様々な思惑を秘めた植民者たちをまとめながら、ロアノークに到着するが、そこは……!

最近のシリーズでは、際立って面白いなぁ。
これまで兵士としての戦いが描かれてきたわけだけど、今回は政治の戦いであり、それ故に、1発の弾丸よりも動く状況は巨大で、今までで最大の「戦闘」に巻き込まれる事になる。
この1冊で十分に、独立したシム・コロニーものとして楽しめるんだけど、それと同時に『老人と宇宙』シリーズとしてもひじょうに納得のできる作り。ジョンの機略、ジェーンの願い、コロニー防衛軍の企み、コンクラーベの謎はピッタリと収まり、題名(THE LAST COLONY)といい、展開といい、シリーズを通しての最終巻の出来は全く申し分ない。
三部作だけど、外伝としてゾーイの物語も書かれているので、それも期待。


それにしても、シリーズでサイズが違うと、サイズ厨が現れそうだなぁ(笑)