GOLEM100

『ゴーレム100』アルフレッド・ベスター国書刊行会 未来の文学〉読了

22世紀、スラム化したアメリ東海岸地域。そこで、8人の有閑マダムが悪魔を呼び出してしまう。あらゆる姿をとり、残虐な殺人を繰り返す。どういうわけか、その現場に居合わせる天才科学者にして調香師のブレイズ・シマ、彼の足取りを調べるよう依頼された精神工学者グレッチェン・ナン、事件を追う敏腕警察官インドゥニ。図らずも協力することになった三人は、その悪魔=ゴーレム100(100乗)がイドの世界から来ていると考え、そこに潜っていくが……

狂騒、猥雑、濃密、圧倒的。
それでいながら、リーダビリティは決して悪くない。
凄いです。よく訳したよなぁ。
ページを開くことに意味があって、レビューよりも、まず手にとって欲しい。
ジャンル者なら必読でしょう。


ただ、面白かったからと言って、気に入るのとは別で、個人的にはこういう言語表現・実験的作品はちょっと苦手……