SARDONICUS and Other Stories

嘲笑う男 (異色作家短篇集)

嘲笑う男 (異色作家短篇集)

異色作家短編集の幻の一冊。四十数年ぶりに復刊!
『嘲笑う男』レイ・ラッセル〈早川書房 異色作家短編集16〉読了

収録作品
・「サルドニクス」 Sardonicus
・「俳優」 The Actor
・「檻」 The Cage
・「アルゴ三世の不幸」 The Exploits of Argo
・「レアーティーズの剣」 The Sword of Laertes
・「モンタージュ」 Montage
・「永遠の契約」 Booked Solid
・「深呼吸」 Take a Deep Breath
・「愉しみの館」 The Pleasure Was Ours
・「貸間」 The Room
・「帰還」 I Am Returning
・「バベル」 Incommunicated
・「おやじの家」 His Father's House
・「遺言」 Last Will and Testament
・「バラのつぼみ」 Rosebud
・「ロンドン氏の報告」 London Calling
・「防衛活動」 Ounce of Prevention


んん〜……
ストレートに言って、古い。
1アイディアストーリーのショートショートがほとんどで、
そのアイディアが、今となっては使い古されてるか、ジャンルフィクションの滋養になっているものばかりなんで、ちょっと退屈かも。


そんな中で気に入ったのは、
とある演出家と劇場支配人のやりとりを描いた「俳優」
男を惑わす后の悲惨な最期「檻」
追ってから逃れるために最後の魔法使いを頼った王の末路「アルゴ三世の不幸」
評論家となったかつての弟子から攻撃される高名な映画監督がとった行動とは?「モンタージュ」
あたりかな。