今年の読了本

目標だった100冊をなんとかクリア!
ただ、そのせいでアメコミ原著を一冊も読めなかった……
来年への課題の一つ。


さて、以下が今年の読了本。

今年の傾向は大別して3パターン。
(1)お薦めを読む
自転車少年記』・『赤い右手』・『シンデレラの罠』・『アデスタを吹く冷たい風』・『ユニヴァーサル野球協会』・『カクテル』・『メルトン先生の犯罪学演習』……
あたりが多かったです。
SFはいずれ手に取ることもあるかもしれないけど(持ってるから)、ミステリやポストモダンは全く門外漢なので、オススメはかなりありがたい。特に『赤い右手』は強烈だったなぁ。一生忘れないでしょう(笑)バナナ……
(2)レアものを読む
稀覯本、とまではいかないけど、読みたかったレア本を買いました。今のところ、もうそんなにいないかな。
『異端の鳥』・『カナシマ博士の月の庭園』・『幽霊殺人』・『サセックスフランケンシュタイン
身銭を切ってわかったことは、レア本はレアであることに価値があります(笑)
(3)新刊を読む
今年はこれが一番。
8割が新刊及び、今年発売された作品の古本。
ちょっと反省。新刊を追い始めると新刊しか読めなくなっちゃうんだよなぁ。来年はもうちょい過去の作品が読みたい。と言いつつ、1月もけっこう出るし。
あと、今年は、ハヤカワ・創元から出るYAをちょろちょろ読んだけど、個人的にはイマイチ。来年は(なるべく)控えたい。


さて、今年の個人的10作品(古本含む)

メモリー 上 (創元SF文庫)

メモリー 上 (創元SF文庫)

移動都市 (創元SF文庫)

移動都市 (創元SF文庫)

今年のSFはニュー・スペオペばかりだった印象が強い。
『メモリー』は待ちに待ったヴォルコシガンシリーズ。SFミステリとしても面白かったです。
『移動都市』はライトノベルなんだけど、ビジュアルが素晴らしい。続刊が楽しみ。
次点では、
デス博士の島その他の物語 (未来の文学)』・『火星縦断 (ハヤカワ文庫SF)』・『ベータ2のバラッド (未来の文学)』・『カズムシティ (ハヤカワ文庫SF)』辺りかなぁ。短篇集は選ぶのにちょっとためらっちゃう。
個人的には『プルトニウム・ブロンド (ハヤカワ文庫SF)』の続きが出て欲しい(出なそうだけど)


勇猛なるジャレグ―暗殺者ヴラド・タルトシュ (ハヤカワ文庫FT)

勇猛なるジャレグ―暗殺者ヴラド・タルトシュ (ハヤカワ文庫FT)

ファンタジーはあんまり読まないけど、これは傑作。ダーシー卿シリーズが好きならば読んで損はないでしょう。来年も続刊希望!
このシリーズ以外で、ファンタジー系の次点は、『大吸血時代』・『ナイトウォッチ』・『ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所> (創元推理文庫)』がけっこう好みでした。『デイ・ウォッチ』は出んのか?


クライム・マシン (晶文社ミステリ)

クライム・マシン (晶文社ミステリ)

悪党どものお楽しみ (ミステリーの本棚)

悪党どものお楽しみ (ミステリーの本棚)

小咄系ミステリは以前から好きだったけど、ミステリマガジンから拾ってまで読むようになったのは、この2作がきっかけ。
この系統だと、『アデスタを吹く冷たい風 (ハヤカワ・ミステリ 646)』が次点かな。


『幽霊殺人』ストルガツキー兄弟〈ハヤカワ・SF・シリーズ〉

これはレア本の範疇なんですが、意外にヒット(個人的に)。
不可能犯罪ミステリで、まさしく読みたかったのがこれ!


隠し部屋を査察して (創元推理文庫)

隠し部屋を査察して (創元推理文庫)

これは、文庫落ちになるまで全くスルーしていたのが本当に恥ずかしい……
変な小説好きは、万難を排してでも読む価値があります。オススメ。
あと『シャルビューク夫人の肖像』『グールド魚類画帖』もよかったかな。


最後の晩餐の作り方 (新潮文庫)

最後の晩餐の作り方 (新潮文庫)

風の影〈上〉 (集英社文庫)

風の影〈上〉 (集英社文庫)

ぶっちゃけ、読書っていう行為はあまり好きじゃないんですけどね、この2作は、読書空間を本当に楽しめました。
「忘れられた本の墓場」って言うのがもうたまらない。オススメ。


自転車少年記

自転車少年記

新刊でなく、人様のお薦めで、珍しく日本人作家なんだけど、今年はこれが一番強烈だったかなぁ。
元自転車少年だった人間ならば、確実にフラッシュバックするはず。
無論、現自転車野郎も必読。
オススメ。


来年は、何があるやら。