COCKTAIL

カクテル (文春文庫)

カクテル (文春文庫)

『カクテル』ヘイウッド・グールド〈文春文庫〉読了
マイミク曰く「凄く面白い」
とは言われても、ホンマかいな?
あの映画の原作でしょお?
おまけに表紙はこれだし……

ブライアン・フラナガン、20年近くのキャリアを持つバーテンダー
酒と女と金とドラッグ、嘘、裏切り、暴力……
地獄めぐりの半年間。

ゴメンナサイ。かなり面白かったです。
あれ〜? 映画ってこんな内容だったっけ?
奴がビンを振り回してるシーンしか覚えてない……
マグノリア [DVD]』の彼なら、いい感じに演じられそうだけど、ちょっと若すぎたね。
ずっと名前だけ覚えてたコグランの法則ってこれだったか。


アルコールに興味ないし、こんな人生は送りたいとも思わないけど、
それでも、男としては、彼の格好良さにはちょっと憧れちゃう。


読み終わって知ったんだけど、たった半年の話なのね。
非常に濃密で、毒々しく、狂ったような疾走感。
禁酒法下を表わすのに“狂乱の20年代”て言われるけど、こんな感じだったのかしら。
憧れ・懐古・狂騒・哀れみ・侮蔑・光と影・生と死・文化・ゴミ……
全てをシェイクして飲んでいるような読書感。
特に後半の狂乱の日々は最高。
表紙に騙されないでほしい。オススメ。


表紙変えて出せば、あの映画を知らない世代に読んでもらえる気がするんだけどなぁ。
もったいない。