The Queen of Versailles



『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』鑑賞


不動産で大成功を収めた夫婦が、2009年のリーマンショックにより頂点から転落していく過程を記録したドキュメンタリー。無一文からタイムシェア(共同所有)リゾートビジネスで巨万の富を築いたデビッド・シーゲルと、その妻で元ミスフロリダのブロンド美女ジャッキー。2500平米もの大邸宅で贅沢な暮らしを送っていた2人は、やがてアメリカ最大の邸宅を作るという夢を抱き、ベルサイユ宮殿を模した8500平米の新居の建設に取りかかる。07年、ドキュメンタリー作家のローレン・グリーンフィールド監督が、そのアメリカンドリームを記録するためカメラを回し始めるが、大豪邸の建設途中にリーマンショックが起こり、シーゲル夫妻も大きな負債を背負ってしまう。大豪邸完成までを追うはずだった映画は、予想外の世界的金融危機によって計画がとん挫し、大富豪が転落していく様を収めたリアルドキュメントとして完成。サンダンス映画祭でドキュメンタリー監督賞を受賞するなど、全米で高い評価と大ヒットを記録した。

平たく言うと、金持ちが転落していくまでのドキュメンタリー。


この主人公一家のことを全く知らなかったんで、どれくらいの金持ちなのかと思ってたら、ブッシュ大統領当選を左右しちゃうほどの金持ちなのね。
何をやってる人なのかと思ったら、タイムシェアリングというリゾートマンションの使用権を週単位で売る商売。
正直、これは全く理解できず。普通にホテルに泊まればいいんじゃないの?


それはさておき。
超巨大な豪邸に住む一家が、更に巨大な、全米一の一戸建てを建てるところから物語は始める。
元々はその豪邸生活の映画を撮る予定だったのが、途中でサブプライム危機により、工事は中断、会社は大規模リストラ、という転落の物語に。


金を節約しなくちゃいけないのに、アホみたいな買い物、ボトックスはやめず、メイドもクビにしたため家はゴミと犬の糞だらけ、リムジンでマクドナルドに行くという言う壊れっぷり。
公的資金は自分たちのような一般市民に配られるべきよ!」と叫ぶシーンはアメリカでは大爆笑だったらしいけど、全くその通り。タイムシェアリング自体が、サブプライムの片棒をかついでるようにしか見えないよね。