思い出のマーニー



『思い出のマーニー』鑑賞


イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの児童文学「思い出のマーニー」(岩波少年文庫刊)を、スタジオジブリがアニメーション映画化。物語の舞台を北海道の美しい湿地帯に置き換え、心を閉ざした少女・杏奈が、金髪の少女マーニーと出会って秘密の友だちになり、体験するひと夏の不思議な出来事を描く。札幌に暮らす12歳の内気な少女・杏奈は、悪化するぜん息の療養のため、夏の間、田舎の海辺の村に暮らす親戚の家で生活することになる。しかし、過去のある出来事から心を閉ざしている杏奈は、村の同世代の子どもたちともうまくなじむことができない。そんなある日、村の人々が「湿っ地屋敷」と呼び、長らく誰も住んでいないという湿原の古い洋風のお屋敷で、杏奈は金髪の不思議な少女マーニーと出会い、秘密の友だちになるが……。「借りぐらしのアリエッティ」で監督デビューした米林宏昌の長編第2作。杏奈役はドラマ「GTO」や映画「男子高校生の日常」などで活躍する高月彩良、マーニー役はNHK連続テレビ小説あまちゃん」でブレイクした有村架純が、それぞれジブリ作品初参加でアニメ映画の声優に初挑戦。

百合っぽい予告にう〜んと思ってたんだけど、予想外に『サイレントヒル』っぽくて面白かったですよ。
サイロの中を風が吹き抜けて唸り始めると、裏世界に行っちゃうところとか(偏ってます)


幽霊譚なのか、杏奈の妄想なのか、どちらとも取れる語り口は上手いし、何より絵が非常に美しい。
ただ、舞台を現在の日本に移し替えた意味があるのかというと、甚だ疑問。七夕とハロウィンが習合したようなお祭りはいいとして、マーニーの生活が、とても50〜60年前には見えないんだよなぁ。てっきり、明治くらいだと思ってたよ。杏奈の妄想なら時代錯誤はアリかもしれないけど、それでも厳しいよなぁ。
あと、花沢さん似の女の子はあまり必要性を感じなかったなぁ。女トンボ一人で良くない?