The Girl Who Fell Beneath Fairyland and Led the Revels There

影の妖精国で宴【うたげ】をひらいた少女 (ハヤカワ文庫FT)

影の妖精国で宴【うたげ】をひらいた少女 (ハヤカワ文庫FT)

13歳の誕生日、ついに願いがかなって、セプテンバーは半年ぶりに妖精国に戻ることができました。でもそこは、以前とはすっかり雰囲気が違っていました。どうしたことか、人々から影が消えて、魔法も使えなくなっていたのです。この奇怪な事件の黒幕が、新たな支配者ハロウィーンであることを知ったセプテンバーは、影たちと魔法を取り戻すため、上妖精国の地下にある下妖精国へ向かいましたが……待望のシリーズ第2弾!

『宝石の筏で妖精国を旅した少女』*1の続き。


前作は妖精国への冒険だったが、今回は彼らの影が支配する下妖精国の物語。
「影」のイメージ通り、彼らは何か企んでいるようであり、上妖精国の本体とは正反対の性格を持ったものばかり。


前作が単純に妖精国に行きたいというだけだったのに対して、今回のセプテンバーは1歳成長し、自分が普段暮らす世界の様子も認識している。
父は戦地におり、母親も軍需工場にいるため、その戦争の影がそのままファンタジー世界に投影されている。


ラストの感じでは、また日の当たる世界の物語になりそうだけど、実は、あんまりこのシリーズは好みでないなぁ……