Chained



『チェインド』鑑賞

デビッド・リンチの実娘ジェニファー・リンチ監督が、猟奇殺人鬼の監禁飼育を描いたホラーサスペンス。母親に連れられタクシーに乗った少年ティムは、そのままタクシーの運転手ボブに拉致監禁される。実は連続殺人鬼であったボブによって母親は殺され、鎖に繋がれたティムはラビットと名付けられて監禁生活を強いられる。それから9年後、地獄のような日々を過ごして青年になったティムは、人生をかけた脱出を試みるが……。殺人鬼ボブ役は「フルメタル・ジャケット」の鬼教官ハートマン役でも鮮烈な印象を残したビンセント・ドノフリオ。

【未体験ゾーンの映画たち 2014】の一本


長期上映四本のうちの一本だけに、非常に引き締まった映像と緊張感溢れる展開で、観客を手放さい。


殺人鬼ボブはホントに鬼畜な人間で、さらってきた少年を暴力と恐怖で支配するクソ野郎なんだけど、少年を信用したい(されたい)という気持ちも持っているんだよね。殺人鬼的に。
擬似親子のような形になり椅子を買ってきてあげるウキウキ感が伝わってくる。
しかし、少年は脱出を決して諦めてはいなかった。


現実に、何年も監禁されていて助かるニュースが報道されるけど、その後の人生はどうやって過ごしていくんだろう、と考えちゃうよね。『部屋』*1にも通ずる作品でもあるかな。


ラストのどんでん返しは蛇足な気が。