Frank Reade

Frank Reade

Frank Reade

まぁ、英語なんで、ペラペラめくってるだけですが、図版だけで十分に楽しい一冊。
『Boilerplate: History's Mechanical Marvel』*1に続く、スチームパンク・フェイクドキュメンタリーの第二弾。


元は19世紀のアメリカで大人気だったダイムノベル。
リード一家と様々な発明品による冒険活劇。向こうでは、メジャーな古典なのかな?


フランク・リード、と聞いても知らない人は多いと思うけど、この図版を見たことがある人はいるでしょう(自分もそうでした)。

この、「イカスけど、そもそもロボットに引かせないで、車体自体を自動化すればいいんじゃね?」型馬車。
現在から振り返って見れば不合理、過剰なんだけど、当時からは未来的なイメージ、という両者の交差点に現れる観念が元々のスチームパンクなんだよね。
特に、このフランク・リードはナチュラルボーン・スチームパンク(笑)


ボイラープレートがオリジナル(だよね?)だったのに対して、フランク・リードは元ネタがあるため、どれが創作でどれが引用なのか見分けがつかない。その意味では『Boilerplate』よりフェイクドキュメンタリー度が高い。さすがに写真は創作だよなぁ(笑)


もしやと思ったけど、ボイラープレートが友情出演!(笑) というか仲間に入ってる!


前作同様、19世紀アメリカ史を追いながら彼らの冒険の胸踊らせ、夢の時代の終焉により今ではこの素敵なマシンたちを目の当たりに出来ないという寂しさを覚える構成。
スチームパンクとフェイクドキュメンタリーが好きな方にオススメ。


予告トレイラー