怪獣文学大全

怪獣文学大全 (河出文庫)

怪獣文学大全 (河出文庫)

『怪獣文学大全』東雅夫・編〈河出文庫ひ5-1〉

 収録作品

全体的にさらっと読了。
個人的によかったのは、
・「発光妖精とモスラ
 ザ・ピーナッツが4人!(笑)
 東京タワーに繭を作るビジョンは、映画の勝利だなぁ。


・「闇の声
 『マタンゴ』の原作。
 ホジスンの短篇は、恐怖ではなく、生理的嫌悪感なんだよなぁ。
 そこが見えない海で、ぬるっと何かを踏むような……
 毎年読もうと思って(部屋から)見つからないホジスンの短篇集*1
 これは掘り出さないとな……


・「マタンゴ
 「闇の声」の翻案で基本的に同じなんだけど、単に日本に舞台を移しただけでなく、飢え、未知のキノコの他に、人間関係の恐怖も違和感なく加えられていて、原作よりも面白くなっているのは流石か。
 最近の拷問ゲーム系の質感でリメイクしたら面白そうだけどなぁ。


・「ガブラ -海は狂っている」
・「マグラ!」
 基本的にゴジラと同じ。
 ……なんだけど、巨大怪獣に為す術もなく、博士が秘密兵器で立ち向かうのが好きなんで問題ありません(笑)


・「日本漂流」
 くだらなくて好き。