RYNOX

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『ライノクス殺人事件』フィリップ・マクドナルド〈創元推理文庫171−04〉
ミステリ者の間でのレア本がついに復刊!

F・X・ベネディックとS・H・リックワース、F・Xの息子アンソニーの三人が経営するライノクス無限責任会社。会社はいまだかつてない危機を迎えていたが、あと半年持ちこたえれば、楽になると言う。しかし、そんなとき、以前からF・Xに怨みのあるマーシュという男が現れ、彼は殺されてしまう。父の為にも頑張るアンソニーのお陰で盛り返すが、そこに新たな脅迫者が……

結末から始まるというから、『メメント』の先駆けみたいなものかしら? と思っていたら、最後まで読むと、その結末の意味をにやりと思い出させる作り。
物語は、F・Xが殺される前と以降の二部で構成。前半は犯人探し、後半はコンゲーム(というより、怪盗ミッション?)
事件の真相は途中でわかるし、古さも感じるんだけど、個人的には、殺伐としておらず、これくらいののどかさがあって、パズルが好みだなぁ。
ところで、ウルリッチの田舎好きはミスリード