風来忍法帖

風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11) (講談社文庫)

風来忍法帖 山田風太郎忍法帖(11) (講談社文庫)

風来忍法帖山田風太郎講談社文庫〉読了
山田風太郎作品なら、と数人からオススメを戴いたので着手。

天正18年、豊臣秀吉が小田原攻めを進めていた頃、七人の香具師は、風摩忍者三人に守られた麻也姫に侮辱を受けた。リーダーの悪源太は、麻也姫を犯して売り飛ばしてやろうと決意。姫に近づくため、風摩の忍者学校に入り、得意のペテンで見事卒業。麻也姫の忍城に入ったものの、城は石田三成の大軍に囲まれていた。さらに、裏切った三人の風摩忍者が麻也姫をさらおうとしていた。成り行きから、姫と城を守ることになった香具師七人組と、悪源太の虜になった七人の風摩くの一。はたして、守り抜くことができるのか!?

今まで、山風作品は超人vs.超人(というか妖怪)のイメージだったんだけど、超必殺技的には素人の七人が、機略だけで姫と城を守る姿はなかなか楽しめた。まともな防御戦もするし。
ストーリーの展開は今読むとかなりベタなんだけど……「はっ、こ、これは涙!?」馬がなぁ、馬がいいんだよ。仲間のために、一人ずつ一芸を用いて敵の前に立ちはだかっていくっていう構図には弱いなぁ。
風閂はここに出てくるのね。西新宿のせんべい屋は、まんまじゃん(笑)