外道忍法帖

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外道忍法帖山田風太郎河出文庫〉読了

ローマ天正少年使節の一人、中浦ジュリアンは、ローマ法王から下賜されたという百万エクーの金貨をどこかに隠した。その在処は、15人の童女の体内に隠された黄金の鈴を15個集めなければわからないという。それを狙うは、老中松平伊豆守配下の天草扇千代率いる15人の伊賀忍者由比正雪配下の15人の甲賀忍者「張孔堂組」。そして、守る15人の童女も大友忍法を会得していた。九州を舞台に、15対15対15の忍術合戦が始まる!

山風は大昔に『甲賀忍法帖』を読んだだけで、あとは『バジリスク』と『Y十M』だけ。『伊賀忍法帖』と『魔界転生』は、これまた二十数年前に映画で見たっきり。
いや〜、面白いなぁ。漫画みたい。忍術のSF(?)説明がたまりませんね。 
ここは、格闘・アクション漫画のノリで誰々が好き、と言いたいところだけど……15対15対15って多すぎ! 『Y十M』の七本槍でさえ、いまだに覚えてないのに。
基本的に、名乗る→忍術→死ぬ、の繰り返しで、しかも、その展開も半分あたりからだから、もうあっという間。おまけに、なんの術もやらないで死ぬ奴も多数。というわけで、ほとんどキャラクター覚えてません。
あえていうなら、沢野忠庵の指技が一番笑えた。あと、卍丸が結構おいしい術を二つ使っちゃうのはバランス悪くない?
今度は、『くの一忍法帖』か『風来忍法帖』あたりかな。