くノ一忍法帖

くノ一忍法帖山田風太郎〈角川文庫〉読了
山風作品は、版元と共に表紙が変わっても、常にカッコいいと言う作品。
でも、『くノ一忍法帖』は昔の角川版がステキ。

大坂夏の陣大坂城落城前夜、真田幸村は豊臣の血を絶やさないため、5人のくの一に、秀頼の胤を宿させる。それを知った家康は、伊賀鍔隠れ五人衆に抹殺を命じる。それを迎え撃つは信濃忍法。果たして、子供は生まれるのか?

山風作品は『甲賀忍法帖』と『外道忍法帖』しか読んでないんで、同じように、最初から最後まで殺し合いと言うか、消耗戦的な内容かと思ってたら、かなり違うのね。
殺し合いは中盤までで、後半は追跡行と言った趣。
で、注目はやはりエロ忍法。忍法天女貝、忍法筒涸らし、忍法穴ひらきと四十八手みたい(笑)。こりゃ、『Y十M』の次作は無理かなぁ。
七斗捨兵衛は臭そう……
それにしても、丸橋の方が主役食いすぎ。カッコよすぎだよ(笑)