FINAL CUT

『ファイナル・カット』を鑑賞


近未来。
多くの人間が人生の全てを記録できるチップを脳に埋め込んでいた。
死後、そのチップから追悼上映会を開くのが流行っており、
アランはその優秀な編集人。
一方で、チップに対するデモ活動も激化していた。
今度の依頼は、有名な企業弁護士のチップ。
しかし、そこには、アランが幼いときに、事故で殺してしまったはずの友人の姿が映っていた!
さらに、その企業の不正の多くも記録されているため、それを狙うかつての仲間。
はたして、映っていた友人は? 自分の記憶は間違っているのか?


ロビン・ウィリアムズが主演なのに、単館のレイトだけ?
……単館のレイトで十分でした。


なんというか、あらすじだけ書くと、
散りばめられた謎や陰謀を解き明かしていくような話に見えながら、
全く、そういうクライマックスはなくて、普通に終わります。
ウソをつく記憶、弁護士のチップの内容、デモ活動の真の首謀者とか、
数々の思わせぶりやネタは、掘り下げも生かさずもしないんだよね。
あのラストも、結局、主人公の行動や思考とは全く別の方向だし。
もっと刈り込めば、サスペンスフルな映画にできたような気もするんだけどなぁ。
メインディッシュを待っていたら、オードブルだけ食べてる内に2時間経った、て感じの映画。


それにしても、今年は記憶系の映画をよく見たなぁ。


サウンド・オブ・サンダー』の宣伝がやった。
なかなか、イイ感じ。原作の面影ないけど。
映像化無理と言われていた作品、て形容詞がつくけど、
これは数十年前でも映像化できたと思う(笑)